ソーシャルレンディングファンド研究ブログ

ソーシャルレンディング各社のファンドの内容良悪を研究します。

スマートレンドのソーシャルレンディングファンド「オープン記念ローンファンド 第2号」について検証。

このソーシャルレンディングの概要情報

ソーシャルレンディングファンドの組成会社のホームページから確認した、本ソーシャルレンディングファンドの概要情報としては、下記の通りです。 なお、案件1及び案件2として表記されている案件のうち、募った資金の大半を融資する、「案件1」のほうに限りまして、下記、検証致します。

このソーシャルレンディングファンドの組成会社は

スマートレンド、というソーシャルレンディング会社です。 2015年10月設立、東京都墨田区にある会社ですね。

ソーシャルレンディングファンドの正式名称は

オープン記念ローンファンド 第2号 というのが、このファンドの正式名称です。

ソーシャルレンディングファンドのスキーム図

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※画像引用元:スマートレンド

ソーシャルレンディングファンドから資金を借りるのは

家賃保証事業を営む事業者A、との表記があります。 5年の事業運営実績がある、とのこと。 営んでいるサービスとしては、 ①家賃の保証サービス ②家賃の収納代行サービス との情報が記載されています。

貸付資金の総額は?

本ファンドからの貸付は、2,000万円。 ただし、本ファンド含めて合計3号の姉妹ファンドが組成され、 合計では、6,000万円を融資する、とのこと。

借り手の資金使途は?

事業者Aの事業資金、具体的には、家賃の立て替え用の資金、との明記があります。

貸付・運用の期間は?

1カ月の貸付となります。

担保設定(人的・物的)の状況は?

物的担保が付与されません。 人的担保(保証)について「あり」とされていますが、 スキーム図を見る限り、事業者A(借り手)の代表者による保証は明記されていません。 ※しいて申せば、スマートレンドの枠内に、「「保証・代表者」との記載がありますが…。

返済原資は?

返済原資については、これ、というほどの明記が見当たりませんでした。

期待利回り(年率)は?

12%、とのこと。

資金募集達成度は?

満額の資金募集を達成しています。

運用・返済状況は?

本ファンドの返済完了日(※ファンドが組成された当時の予定)は、2016/05/31。 既に償還を済ませているものと思料されます。

ソーシャルレンディングファンドのポイント

私が考える、本ソーシャルレンディングファンドのポイントは、下記の通りです。 なお、あくまでも、私の個人的な見解である旨、あらかじめ、ご了知下さい。

運用期間は極めて短い。

1カ月、というのは、ソーシャルレンディングファンドの中では、非常に短いと言えます。時間リスクを負わなくて済む、というのは、投資家にとってはメリットでしょう。

利回りは高い

ソーシャルレンディング業界広しといえど、12%という利回りは、ずば抜けて高利と言えます。

保全には不安

リターンがこれだけ高いので、リスクも大きくて当然ですが、 保全はいまいち不安な印象。 まあ、無事に償還されたのであれば、結果オーライですが。

ソーシャルレンディングファンド検証のまとめ

今回は、スマートレンドのソーシャルレンディングファンド「オープン記念ローンファンド 第2号」を題材に、検証をさせて頂きました。 繰り返しとなりますが、本記事文中の表現は、いずれも、私のごく個人的な意見に過ぎません。 その点は、くれぐれも、ご承知おきください。 しかし、その限りにおいて、少しでも、ソーシャルレンデイング投資にご興味をお持ちの方にとって、 ご参考になさって頂ける内容と出来たのであれば、小ブログの管理人として、嬉しい限りです。 それでは、また次回の記事で、お会いしましょう!

さくらソーシャルレンディングの「さくら九州セレクトファンド1号」

このソーシャルレンディングの概要情報

ソーシャルレンディングファンドの組成会社のホームページから確認した、本ソーシャルレンディングファンドの概要情報としては、下記の通りです。 なお、案件1及び案件2として表記されている案件のうち、募った資金の大半を融資する、「案件1」のほうに限りまして、下記、検証致します。

このソーシャルレンディングファンドの組成会社は

さくらソーシャルレンディングの組成ファンドとなります。

ソーシャルレンディングファンドの正式名称は

「【不動産担保付】さくら九州セレクトファンド1号(オープン記念特別配当)」というのが、同社公式ホームページ上の、正式名称となります。

ソーシャルレンディングファンドのスキーム図は

既にホームページ上において、スキーム図が掲載されていませんでした。

ソーシャルレンディングファンドから資金を借りるのは

事業者B社、との表記があります。 ただし、本事業においては、別途、事業者Bから資金を借りる、事業者S,という事業者が存在します。 こちらが、本事業における実質的な最終債務者である、と見なすことが妥当でしょう。

貸付資金の総額は?

ソーシャルレンディングファンドからの貸付は、1千万円。 ただし、別号も合わせれば、2千万円の貸付、とのことです。

借り手の資金使途は?

本事業の最終債務者たる事業者Sとしては、事業者Bから借りた資金を、事務所改装資金に充てる、とのこと。

貸付・運用の期間は?

2017/01/13から2017/07/31まで、6カ月間の貸付・運用となります。

担保設定(人的・物的)の状況は?

事業者Bとしては、事業者Sの所有する土地・建物に対し、第二順位の抵当権を設定する、とのこと。

返済原資は?

事業者Bとしては、事業者Sから受け取る返済金を原資に、さくらソーシャルレンディングへの返済を行う計画である、とのこと。

期待利回り(年率)は?

9パーセント、とのこと。

資金募集達成度は?

100パーセントの資金募集を達成したファンドです。

運用・返済状況は?

本記事執筆本日時点において、さくらソーシャルレンディングに関しては、延滞発生情報の公開は為されていません。 然るに、無事に償還・返済完了を迎えたものと思われます。

ソーシャルレンディングファンドのポイント

私が考える、本ソーシャルレンディングファンドのポイントは、下記の通りです。 なお、あくまでも、私の個人的な見解である旨、あらかじめ、ご了知下さい。

スキーム図の閲覧ができなかったのは残念

2017年募集、ということで、非常に古いファンドであるためか、 さくらソーシャルレンディングのホームページ上において、本ソーシャルレンディングファンドのスキーム図を確認することが出来ませんでした。

スキーム図が閲覧できない関係上、LTV値評価が出来ない。

担保物の評価として、「約1億1,100万円」との表記がありますが、 あわせて、「第二順位抵当権」である旨が明記されています。 然るに、第一順位抵当権が存在するわけですが、その第一順位抵当権の債権額が、ファンド概要において記載されていません。 ※おそらく、昔はスキーム図に記載されていたのだと思いますが、上述致しました通り、現在、スキーム図が閲覧できぬ状況でした。 このため、当該担保物に設定される債権額の総額が分からず、 ひいては、LTV(Laon to Value)値の計算が出来ない、という点は、残念です。

総論

  • 半年程度、ということで、運用期間も手ごろ。
  • 利回りも10%弱と高利。
  • しかし、現状スキーム図が閲覧できぬ状態であるため、LTV値の計算などが出来ない関係上、リスク・リターンのバランスについて、正確な勘案が出来ぬ点が、残念。

上記あたりが、私の本ソーシャルレンディングの見立て・総論となります。

ソーシャルレンディングファンド検証のまとめ

今回は、さくらソーシャルレンディングソーシャルレンディングファンド「さくら九州セレクトファンド1号」を題材に、検証をさせて頂きました。 繰り返しとなりますが、本記事文中の表現は、いずれも、私のごく個人的な意見に過ぎません。 その点は、くれぐれも、ご承知おきください。 しかし、その限りにおいて、少しでも、ソーシャルレンデイング投資にご興味をお持ちの方にとって、 ご参考になさって頂ける内容と出来たのであれば、小ブログの管理人として、嬉しい限りです。 それでは、また次回の記事で、お会いしましょう!